Embedded TEchnology Center
組込みシステムソリューション

Concept

複雑な組込みソフトウェア開発を効率化し 製品力の向上に注力できる環境を整えます

組込みシステムは、私たちの身の回りの機器 ―自動車、携帯電話、テレビ、ゲームなど― に組み込まれて動いています。
いまや機器の性能は組込みシステムの性能に左右されていると言っても良いでしょう。

近年、組込みシステムは、規模の拡大、機能の多様化、安全・安心を含む品質確保が求められると共に、ネットワークに接続されICTのようなサービス連携なども行われるようになり、より複雑度を増しています。

複雑化する組込みシステム開発に対応するためには、お客様の開発現場にあった技術、手法、および開発環境の整備が不可欠と考えます。

私たちは、これまで培ってきたモデリング手法やAUTOSARなどのプラットフォーム化技術を生かし、お客様のソフトウェア開発を支援します。また、モデル駆動開発/テスト駆動開発を中核としたソフトウェア開発手法をご提案し、お客様に最適な形で実現します。

組込み開発サービス
お客様の製品開発を、「エンジニアリング」、「開発手法」、「開発環境」のアプローチでご支援します。

エンジニアリングサービス

組込みソフトウェアとは、自動車、携帯電話、家電といった身の回りにある機器に組み込まれて動作するソフトウェアであり、対象システムの専用化に伴う資源や処理時間の効率化、故障や不具合コストが発生しないような高信頼化、および機器の使い勝手に大きく影響するリアルタイム性の確保が求められます。
私たちは、JASPARやTOPPERSなどの自動車業界向け団体活動で得られた業界標準となる技術ノウハウと、これまで培ってきたアジャイル開発やオブジェクト指向によるソフトウェア開発技術をベースとして、組込みソフトウェアの開発サービスをご提供します。

開発支援サービス

組込みソフトウェアを効率よく開発するためには、開発内容に適した開発手法や成果物体系を定義するとともに、現場で実践可能な環境の整備が重要となります。
私たちは、これまで培ってきたモデル駆動開発やテスト駆動開発のノウハウを活用して、組込みソフトウェアの開発現場に適した実施手順やツール環境をご提案・ご提供します。

ツール開発サービス

複雑化した組込みソフトウェアの開発を効率化するためには、ツールによる自動化が不可欠と言えます。
例として、上流成果物内容を解析し下流成果物への自動反映による効率化、ソフトウェア品質を確認するための成果物に対するメトリクス測定の効率化、および設計ドキュメント内容とソースコードのインターフェース仕様一致チェックなどの整合性確認などが挙げられます。
このように、従来は開発者が人手で行っていた作業内容をツールにより自動化することで、ソフトウェア開発の効率化やヒューマンエラーの混入リスクを低減し、品質向上効果が見込めます。
私たちは、これまで蓄積したUMLなどのモデリング言語と、モデルデータを扱うフレームワーク技術のノウハウを活用し、お客様の開発現場を効率化するツールの開発サービスをご提供します。

組込み開発支援プロダクト
組込みソフトウェアは、車載ECUなどの組込み機器上で動作することから、PCを利用したクロス開発環境が使われます。 開発したソフトウェアを実行するためには、組込み機器上にソフトウェアを配置して動作させる必要があるため、対象組込み機器を調達する必要があります。また、組込み機器上での動的検査は自動化しにくく、テスト工数は肥大化しやすい傾向があります。
私たちは、開発環境整備のコストを抑えるとともに、開発したソフトウェアの動的検査自動化を実現するため、PCシミュレーション環境を開発しました。 本シミュレーション環境を統合開発環境にパッケージングし、実機を使わない組込みソフトウェア開発を支援する統合開発環境として提供しています。

汎用マイコン開発支援環境

・PDK - マイコン向けソフトウェア開発環境

AUTOSARソフトウェア部品開発支援環境

・ARTEC VFBS - Virtual Function Bus シミュレータ
・ARTEC CDK - ソフトウェアコンポーネント開発環境

Engineering Service

車載ソフトウェア

自動車用ソフトウェアの開発を効率化し、ソフトウェアの資産価値を高めるためには、ソフトウェアプラットフォーム化とプラットフォームを前提としたアプリケーション設計が重要になると考えます。
SysML/UMLを活用したソフトウェアの分析・設計技術と、RTOSやAUTOSARなどの標準技術を活用して、ソフトウェア開発全般をサポートします。

サービス内容
ボディ制御系などの各種アプリケーション開発
ボディ/パワートレイン/シャシー制御など、用途に適したソフトウェアプラットフォームの開発
インフォテイメント分野など車外ネットワークと接続して連携する基盤ソフトウェア、およびサービスの開発
主な開発実績
特定用途向けソフトウェアプラットフォームの開発
AUTOSAR準拠ソフトウェアプラットフォーム(AUTOSAR OS適用)
AUTOSAR部品互換ソフトウェアプラットフォーム(μITRON 適用)
情報系サービス連携用基盤ソフトウェア開発(Wi-Fi通信)
ボディ系アプリケーションソフトウェアの開発

Development Support Service

組込み向けアジャイル開発手法の導入支援

組込みソフトウェアの開発において、製品完成までには、ソフトウェアに対する要求仕様の改版やハードウェア設計の見直しなど様々な対応が発生します。これらの変化に追従し、より良いソフトウェアを実現するためには、計画重視のウォーターフォール開発手法だけではなく、適用重視のアジャイル開発手法の導入が有効と考えます。
私たちは、これまで培ってきたXP/スクラム/テスト駆動開発などのアジャイル開発手法のノウハウ生かし、組込みソフトウェア開発の現場にあったアジャイル開発手法の導入をご支援します。

サービス内容
アジャイル開発手法のご提案・導入支援
アジャイル型開発で用いられる手法や、実践のための指針(プラクティス)を組み合わせてご提案し、現場にあったアジャイル開発手法の構築をご支援します。
テスト駆動開発の環境構築・導入支援
アジャイル開発のプラクティス導入やテスト駆動開発の実践にはターゲットマイコン等の実機を使わずにソフトウェアの開発や検査を行う実機レス開発環境が不可欠となります。開発ニーズに最適な実機レス開発環境の整備と、環境に合わせた実践手法をご提案することで、テスト駆動開発手法の導入をご支援します。
主な開発実績
AUTOSAR BSW(Complex Device Driverコンポーネント)向けテスト駆動開発環境の構築(弊社ソリューション ARTEC CDKを利用)
マイコンソフトウェア向けテスト駆動開発/設計検証環境の構築(弊社ソリューション PDKを利用)

AUTOSAR開発手法の教育・導入支援

AUTOSAR開発手法では、開発対象システムのアプリケーションアーキテクチャをモデリングし、モデル内容に従って開発を進めるため、AUTOSAR規格のシステム/アプリケーションモデリング内容や、モデリングデータをソフトウェア化する手段、およびこれらの工程を実施するためのツールチェーンについての理解が必要となります。

弊社が開発実績を持つAUTOSARソフトウェア部品実行環境(AUTOSAR RTE)の利用ノウハウを活用し、AUTOSAR開発手法の教育や導入をご支援します。

サービス内容
AUTOSAR開発手法のワークショップ型教育
(例:弊社ソリューションのARTEC VFBSを利用した実習型ワークショップなど)

技術・手法導入に向けたトレーニングコンテンツの作成
(例:モデルベース開発を適用したAUTOSAR部品開発チュートリアルなど)

開発対象向けのAUTOSAR適用支援
(AUTOSAR基盤ソフトウェアのテーラリング、ドメインに対応したアプリケーションモデリングガイドラインの作成など)
主な開発実績
AUTOSAR開発手法のコミュニティ向け教育実施
(システムモデリングからソフトウェア部品を開発し動作実装までを体験・・・弊社ソリューション ARTEC VFBSを利用)

Tool Development Service

開発支援ツール

UMLなどのモデルデータや、これまで利用されていた開発ドキュメントを活用するツールのご提案、ツール開発、および現場へのツール導入をサポートします。

サービス内容
ツールによる自動化の検討、ご提案
ツール/プラグイン開発
ツールの利用ガイドライン作成、導入支援
主な開発実績
Windows用ツール統合プラットフォームの開発
Eclipse統合開発環境向けの各種プラグインツール開発
MATLAB/Simulink向けAUTOSAR開発支援プラグインツール開発(注1)
UMLモデリングツール(astah*)向けのモデルデータ連携プラグインツール開発(注2)
Excel帳票フォームを利用した入力支援ツール/成果物雛形作成ツール開発など
(注1)MATLAB 及び Simulink は米国 The MathWorks 社の登録商標です。
(注2)astah* は株式会社チェンジビジョンの登録商標です

管理ミドルウェア連携ツール

構成管理システムや作業管理システムと連携し、成果物のメトリクス測定や作業管理の効率化を支援するツールのご提案、ツール開発、および現場へのツール導入をサポートします。

サービス内容
ツールによる自動化の検討、ご提案
ツール/プラグイン開発
ツールの利用ガイドライン作成、導入支援
主な開発実績
構成管理システム(Subversionなど)と連携した成果物メトリクス計測ツールの開発

PDK – マイコン向けソフトウェア開発環境

Windows PC上で動作するマイコン向けソフトウェアの開発・シミュレーション環境です。
任意のマイコン仕様を定義して、仕様に応じたシミュレーション環境を構築することができます。
マイコンの周辺機器から得られるデータを、時系列のシナリオとして定義し、ソフトウェア動作をシミュレーションすることができます。
マイコン向けソフトウェアの開発・単体テスト環境としてご利用頂けます。

STEP 1 : マイコン仕様を設定

STEP 2 : 統合開発環境上で、マイコン向けプログラムを作成・デバッグ

STEP 3 : 周辺機器の動作シナリオを定義して、プログラムの動作をシミュレーションし、結果を確認

用途
テスト駆動開発における、デュアルターゲット環境の実現(ホストPC)環境を実現する統合開発環境として利用)
ソフトウェアの設計検証(ソフトウェアの処理負荷に応じた応答性、出力特性の確認など)
特徴
周辺装置とデバイスレジスタ仕様を任意に定義し、開発対象のターゲットマイコンに合わせたシミュレーション環境を作成することができます。
C言語開発環境、シミュレーション機能を搭載しており、本ツールのみでソフトウェアの開発とPC環境での単体テストを行うことができます。
周辺機器から得られるデータは任意の時間軸で定義できるため手動では再現しにくいテストを行うことができます。
例として、様々な期間やデータ値の乱れが発生するチャタリングのパターンを定義しておくことで、いつでも該当パターンに対する確認を行うことができます。
販売価格

ARTEC PDK単体: 198,000円(税別)